PORTFOLIO
上野原縄文の森展示館
鹿児島県 2002
幅16m×高さ8mのドーム型の和紙光壁は、特殊な立体和紙の製法で鉄骨を和紙に漉き込みながら制作された。縄文時代の発掘物の展示室前のエントランスに配置され、竪穴式住居や地層をイメージしている。縄や木の皮を漉き込んでおり、日中の太陽光線の中ではレリーフ状の凹凸が強調される。夕方以降は内蔵された照明によって鉄骨や縄のダイナミックな陰影が浮かび上がる。人が手を触れる通路部分には和紙に樹脂を漉き込むことで強度を上げている。