PORTFOLIO
2013食博覧会・大阪
大阪府 2013
和紙と最先端の映像技術を組み合わせたインスタレーション。2013食博覧会では、和紙による10mの高さの光柱、直径10mの光床、それを囲む16枚のタピストリーに映像を映し出した。開閉会式を始め、会期中のさまざまな催事を行う会場で、「宴」をテーマにして、和紙と和みの春をイメージした映像のインスタレーションにより、華々しい迎賓空間を演出した。中央から水平方向に広がる和紙光床の映像と、垂直方向に広がる和紙光柱への映像、それらを囲むようにして高所で渦巻く和紙タピストリーへの投写により、立体感のある空間表現となった。漉き込まれた繊維や糸、透かし模様など、凹凸感のある和紙独自の質感が、通常のスクリーンとは異なる視覚効果となる。映像を投影しない時間帯は、床や柱に内蔵された照明により、和紙から放たれる光が柔らかく温かな空気感を醸し出し、日本らしい落ち着いた雰囲気をつくり出した。